十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

完璧過ぎず、杜撰過ぎず

「完璧な人間なんていませんよ」が口癖の歯科衛生士さんがいた。

その言葉を聞くと、診療台の上で緊張のため肩が張っていた私は、からだから力が抜けるのを感じた。


自分でも嫌になるほど几帳面な私は、本棚の本が少しでも曲がっていると気になってしまう。
衣類が少しでも汚れると、もう着る気になれない。
待つのも苦手である。


それに引き換え、妻の方は「ぱなし」が得意である。
やればやりっ放し、開ければ開けっ放し、出せば出しっ放し、置けば置きっ放し。
だから、洗濯をするときは、私が部屋中を見渡して散らばっている洗濯物を集める。


若い頃は、そんな性格の違いにイライラして諍いになったこともある。
しかし、次第に、諦めとともに怒る気もしなくなった。


怒りの感情は疲れる。
何故かと言えば、笑うことより怒る方が使う筋肉が遥かに多いからだ。


まあ、馬齢を重ねて、完璧過ぎず杜撰過ぎない人間になってきたのかな。


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