十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

午後の散歩

田んぼを吹き渡る風が心地よく、しばらく立ち止まって深呼吸した。


足元を見れば、露草が青い花をたくさんつけていた。
露草は、咲いて儚い一日花だったな。


鮮やかな青い花を見ていたら、ジャック・マイヨールを思い出した。


素潜りで105メートルの記録を持つ男。
映画「グラン・ブルー」のモデルになった男。
2001年に自死した男。


今は、イルカになって、青い海を泳いでいるような気がする。



風に吹かれながら、季節の移ろいをからだ全体で感じた。


風に身を任せていると、なんとなく気持ちが軽くなった。
そうか、肩に力を入れて頑張ることはない。


流れに身を任せれば、いつかどこかに辿り着くような気がした。
ほんとうは、力を入れて頑張るより、身を任せる方が難しいのかもしれない。


農道の真ん中に立ち、山頭火の句を呟いてみた。


「まつすぐな道でさみしい」 種田山頭火