十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

うつせみ(空蝉)

蝉の抜け殻がついていた。
この抜け殻を残して飛び去った蝉は、地上での短い生を全うしたのだろうか。


いや、短いと思っているのは、人間の勝手な尺度であろう。
蝉にとっては、定められた命の輝きだったのだと思いたい。


今年は、あまり蝉の鳴き声を聞かなかった。
年々、昆虫の姿が少なくなっているような気がする。


それでも季節は移ろい、秋がだんだん近づいているようだ。
コスモスが一面に咲き、高い空に無数のアキアカネが群れ飛んでいるのを見たのは、いつのことだっただろう。


赤とんぼ


作詞:三木露風
作曲:山田耕筰


夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か
山の畑の 桑の実を
小籠に摘んだは まぼろしか


十五で姐や(ねえや)は 嫁に行き
お里のたよりも 絶えはてた
夕焼小焼の 赤とんぼ
とまっているよ 竿の先


遠い日の思い出は、なぜか昆虫と結びつく。