十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

生産性がない

「幾千の貴重な若者が戦場で命を落し、何百もの勤勉な炭鉱労働者が爆発事故で
 生き埋めになっている一方で、精神病院の中では入院患者が手厚い看護をうけ
 ている。━━つまり、最も有用な人材が犠牲となり、もはや何の価値もない人
 がのうのうと看病されているのである。われわれは、このような極端な矛盾
 を前にして強い衝撃をうける。」


これは、ドイツのライプツィヒ大学の法学教授で、のちの第二帝国で法務長官に
就いたカール・ビンディングが1920年(大正9年)に書いている言葉である。


1933年1月にヒトラー内閣が成立し、翌年8月にヒトラーは総統になる。
「帝国水晶の夜」事件があり、「クナウアー事件」があり、「T4作戦」と続く。



子どもを産まず、生産性がないLGBTのカップルのために税金を使っていいのか、
と寄稿した国会議員がいた。


私は、この言葉を聞いてナチスのT4作戦を連想してしまった。
T4作戦とは、ナチスが優生学に基づいて行った安楽死政策である。


人間を生産性だけで線引きしていいのか!
それならば、枯れそうな植物(社会的弱者)には水(税金)をやる必要がないと
言っているのと同じだ。


なんと、ぬくもりの無い国になってしまったんだ。
怖いことだ。


このような国会議員のセンセイは、いずれ自分が年老いて、よぼよぼになっても、
「私は、社会的生産性がある人間だ」なんて言うんだろうな。


ヘメロカリス