十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

脈絡のない独り言

断片(佐藤春夫「殉情詩集」より)


われら土より出でたれば土にかへる
われら裸にて生まれたれば裸にて生く。
げにもよ───

われらひとりにて産れたればひとりにて生く。
ひとりにて生きて、さてひとりにて死にゆく・・・・・・


結局、自分はひとりきりなんだと、日ごとに思い知らされている。


若いころの死は、甘美な誘惑で迫ってきた。
それは、どこかセンチメンタルを含んでいた。
だが、年老いてくるとともに、
死は避けることの出来ない必然として、向こうから迫ってきた。


しかし、順繰りの死ならば、まだ諦めがつく。
この度の平成30年7月豪雨では、多くの方が亡くなったり行方不明になっている。
ある日、木の葉がひっくり返るように、生が突然裏返ってしまった。


これは、あまりにも不条理である。
とくに、いたいけない子どもの場合は、胸が潰れるような悲しみに襲われる。
理不尽な仕打ちに対する怒りは、どこへぶつければいいのか。


ただ、言えることは、人は必ず死ぬ。
ゆえに、時は有限である。
いくつまで生きたかではなく、いかに生きたかが重要なのだろう。


コスモス