十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

草むしり

いつから草むしりをしなくなったのだろう。
狭いながらも、一応庭のある家に住んでいる。


夏になると、以前は汗だくになりながら庭木の剪定をしたり、草むしりをした。
次第に体力がなくなり、庭の手入れをする気力も失せてしまった。


今年は春先に除草剤を撒いたので、ほとんど雑草は生えていない。
ところが、雑草の生えない庭は何となく寂しいのだ。


たしかに、虫の発生も少なくなった。
綺麗になって手がかからないのはいいのだが、何か物足りない。


そういえば今年は、アメリカフウロもタチイヌノフグリの花も見なかった。
「雑草という名の草はない」と昭和天皇は仰ったらしい。
いわゆる雑草と呼ばれる植物でも、可愛い花をつけるものである。


薬剤を撒いても手入れの少ない方法を選ぶのか、自然に任せて一緒に生活するのか。


ふと、画家の熊谷守一の晩年を思い出した。
地面に頬杖をついて蟻を観察していた姿は、子どものようでもあり、仙人のようでもあった。


アメリカフウロ


タチイヌノフグリ