十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

ひまわり

ひまわりを見ると、ソフィア・ローレンを思い出す。
マルチェロ・マストロヤンニと共演した映画「ひまわり」である。


戦争によって引き裂かれた夫婦の悲哀。
風に揺れる一面のひまわり。
ヘンリー・マンシーニの切ない音楽。


戦争の悲惨さと残酷さを感じた映画であった。
しかし、あの時代、似たような現実はあちこちであったのだろうと思う。


だから私は、ひまわりの花を見ても情熱的で底抜けに明るい印象はもてない。


ゴッホのひまわりを観た時も、明るさよりもある種の昏さを感じた。
国立西洋美術館でゴッホ展を観たのは、もう何年前だろう。


もちろん「ひまわり」も「タンギー爺さん」も「馬鈴薯を食べる人びと」もあった。
ゴッホの絵は、情熱的で明るいと言われることがあるが、私には深い懊悩の末に描かれた絵画に見えた。


私にとってひまわりとは、悲哀と懊悩と離愁の花なのである。


ヒマワリ