十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

木の葉が落ちる頃

少し開けた窓から 夜が忍びこんできて
一日が暮れようとしている


やがて 夜が更け 夜が明け
また一日が始まり
昼があり 黄昏があり 一日が暮れる


打ち寄せる波のように 時間は連綿とつづいて
私は 波間に揺蕩う小舟のように漂う


時間は無限でも 個の持ち時間は有限で
限りある儚さは 限りあるゆえの愛しさにつながる


ジャネの法則を思いだした
「体感時間の速さは、年齢の逆数に比例する」


年々歳々 時のたつのが速くなって行く
人間の一生など 一炊の夢のようだ


私は木の幹に耳をつけ 悠久の時を考える
じっと目を閉じると
微かに 微かに 樹液の流れる音が聴こえた


ああ 私の人生が暮れて行く