十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

年賀ハガキ

車で郊外の書店に向かっている途中、トイレに行きたくなってしまった。
たまらずコンビニに入ったら、トイレが2つありどちらも男と女のマークがついている。


右のトイレは使用中で、左のトイレに飛び込んだ。
少しして、扉をちいさくノックする音がした。


すっきりしてトイレから出てきたら、小学一年生くらいの女の子が外で足踏みしていた。
女の子は、ホッとした顔をして入れ替わり中に入って行った。
お嬢ちゃん、待たせてごめんよ。


トイレから出て、まだ年賀ハガキを買っていなかったことを思い出し、コンビニで年賀ハガキを買うことにした。


お金を払うとき、「あれ、高いな」と思ったら、1枚62円になっていた。
てっきり52円だと思って、頭の中で52円で計算していたのだった。


私の記憶の中のハガキは、長いこと5円であった。
それが7円になった。


「永六輔の誰かとどこかで」というラジオ番組があり、その中で「七円の唄」というコーナーがあった。
リスナーから投稿されたハガキを読むコーナーだったが、当時のハガキが7円であった。
あのころは、まだ時間の流れがゆっくりしていた。


それが、あれよあれよという間に、20円、41円、52円、そして62円になったんだな。
実際には、もっと小刻みに値上がりしたのだが。


それでも、ハガキの使用量はどんどん減ったのだろう。
私も、ハガキで連絡したり、近況を知らせたりすることはない。


スマホなどなかった時代は、不便だったけれど、ハガキや手紙を待つ楽しみがあった。


ハガキの値段が上がるのに比例して、世の中がせわしなくなってきたようだ。
便利さと引き換えに、失ったものもたくさんあったんだな、と今にして思うのだった。


アロエ・ベラ