十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

百年の孤独

暑いという言葉は口にしたくないが、やはり暑い。
まるで、真夏に厚い羽毛布団を2枚かけて寝ているような息苦しさだ。


本を読むのは嫌いではないけれど、一冊だけ心残りの本がある。
それが、ガルシア=マルケスの「百年の孤独」だ。


この本を知ったのは、20数年前に柳田邦夫の「サクリファイス」を読んだ時だった。
25歳で自死した柳田さんの息子の愛読書のひとつが「百年の孤独」であった。


興味を惹かれたので、書店で少し立ち読みをした。
そのとき、これは本腰を入れてじっくり読まないと消化出来ないな、と思った。
そうだ、引退したら時間があるからじっくり読もう。
ところが、それが失敗だった。


私は、肉体の老化も、精神の老化も計算していなかったのだ。
たしかに、満員電車で通勤していたころより時間はある。


しかし、視力の衰え、なによりも気力の衰えが「百年の孤独」を読むことを阻んだ。
今思えば、まさに「思い立ったが吉日」だったのである。
その時に、無理しても齧りついていれば、数年かかっても読み終えたに違いない。
「後悔先に立たず」である。


明日は精神科の通院日だ。
暑いだろうなあ、ふぅ......


アルストロメリア