十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

ダリア

ナポレオン一世の妃ジョゼフィーヌを夢中にさせたダリア。
ところが侍女が愛人の貴族にダリアを盗ませ、自分の庭で花を咲かせてしまう。


それ以降、ジョゼフィーヌのダリアに対する熱は、一気に冷めてしまった。
ダリアを見るたびに、この話を思い出し、分け与えることの難しさを考える。


「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」
これは、パウロの言葉と記憶している。


泣く人と共に泣くのは、簡単とは言わないが比較的できやすい。
しかし、喜ぶ人と共に喜ぶのは、非常に難しいのである。


「ねたみ、そねみ、やっかみ、ジェラシー」これらが、心の隅に湧いてくると、共に喜ぶことなどとてもできない。


人間のそんな薄汚れた心の裡など知らないように、ダリアは静かに咲いている。


ダリア