十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

迷い道

いい歳をして迷子になるなんておかしいが、迷子になることは楽しい。
よほど急いでいるとき以外は、道を尋ねることはしない。
スマホで地図を見ることもしない。


知らない道を歩いていると、見知らぬ風景に出合う。
見たことのない花が咲いていたり、古き良き佇まいの家などあると嬉しくなってしまう。
風まで新鮮に感じてしまうのである。


目的など無い。
ただのんびりと周りの景色を楽しんでいるうちに、自分の中の澱んだ空気が透明になっていくのを感じる。


日常からほんの少し非日常の世界に足を踏み込むと、新しい発見がたくさんある。
少し視点を変えだけで、こうも世の中は違って見えるのか、と思ってしまう。


旅と旅行の違いは・・・目的地に行くまでの道中を楽しむのが旅で、早く目的地に着きそこで楽しむのが旅行だそうだ。
どちらがいいとか悪いとか言うつもりはない。
それは、目的によって分ければいいのだ。


ただ、時々思うのだが、何事も速ければいいのだろうか。
いずれリニアモーターカーも実用化されるだろう。
音速以上で飛ぶジェット機もある。
何事も効率的に、速く、速く、速く・・・


これじゃあ、疲れてしまう。
のんびり、ゆっくり、今を楽しみながら生きたっていいじゃないか。


時には道に迷ってもいいと思う。
そこから何かきっと得るものがあるはずだから。