十六夜の厭世的雑録

人生をそんな深刻に考えるな・・・永久に続くものじゃないんだから。

何故か人は左に回る

夕方の小さな公園で、老夫婦が黙々と歩いていた。

一周200メートルくらいの遊歩道を、ぐるぐると何周もしていた。


杖をつきながら、ぶらぶらと写真を撮った帰り道、ベンチでアセロラジュースを飲みながら、私はその様子を見ていた。


仲のいい夫婦だなあ。
歳は私と同じか、少し若いかな。


そのうち、その夫婦が左回りで公園を歩いているのに気づいた。
そういえば、運動会のかけっこも、国際的な陸上競技も、オリンピックだって反時計回りで走っている。
何故だろうと思ってググってみたが、確たる理由は分からなかった。


たまに行く大きな公園も、天邪鬼はいるが、大多数の人は左回りで歩いている。
あの夫婦も、意識などしないで歩いていたと思う。


それが子どものころに染みついた無意識の行動だとしたら、何だか薄気味悪い。
幼いころに刷り込まれたことが、一生意識下に潜んでいるということは、人間はある程度コントロールできるということになる。
一瞬、サブリミナル効果を思い出した。


人間の多くがプロパガンダで扇動されやすいことは、先の第二次世界大戦で実証済みなのだから。
気をつけないと、私もその中の一人になりそうだな、と思った。